セラミック製であれば全て安全刃ですか?

工業生産過程におけるセラミック製刃の使用は比較的新しく、日常の一般家庭用セラミック包丁と比較され、困惑される事が多いのが事実です。その持続する切れ味と性質から、寿司職人を始め、料理愛好家に親しまれるセラミック包丁ですが、刃が欠ける事が生じるため、同じ様にSlice製セラミック刃も欠ける可能性があるのではと言うご質問を頻繁に頂きます。

セラミック刃の原料と製造法に存在する大きな違い

セラミック刃と一概に記してある製品を多く見かけますが、セラミックには製造過程の原材料そのものに特徴があり、多くの製造業者が価格を下げるために純セラミックにフィラー材を混合し、刃物を開発しています。この場合、セラミック刃が、100%酸化ジルコニウム製で無い為に製品の劣等性が高まり、刃こぼれし易くなります。酸化ジルコニウムは、「アドバンストセラミックス」、「ファインセラミックス」、「エンジニアドセラミックス」とも言われ、高純度に精製されたセラミックとして純度が高い為、製品・素材として加工した際の耐久性が非常に高く、工業部品や日常生活の多くの場面で利用されています。

アドバンスドセラミック刃の優れた特徴

セラミック刃が純酸化ジルコニウム製である場合、スチール製ナイフと比べ、以下の優れた点が上げられます。

  • 超硬質 (優れた鈍化防止性)
  • 錆が発生しない
  • 化学的不活性で、カッティング対象物との化学反応が起こらない
  • オイルコーティングやメンテナンスが不要
  • 1600℃の温度まで安全に使用が可
  • 非発火性、非伝導性、非磁性

これらの特徴より、世界中の料理人より愛用されるセラミック刃ですが、セラミック包丁の刃先と言うのは肉や魚、野菜をスライスする為とても鋭利に刃が研がれており、とても安全と言えるものではありません。Sliceではその刃先の鋭利さに技術とデザインを施す事で安全性をプラスしました。

Sliceセラミック刃の違い

Sliceでは、刃先の危険なスチール製カッティングツールに変わる製品開発をミッションとしています。鋭利なスチール製ナイフを、同じく鋭利なセラミック製ナイフに変える事だけでは刃の性質の違いのみで、安全性の面で違いは全くありません。Sliceでは、finger-friendly® proprietary grindと言う、手で安心して触れることのできる刃を開発、刃の安全性に格段なる差をつけました。

皮膚は傷つけ難く、大半の工業用・家庭用資材が切れると言うデザイン構造を独自の研磨プロセスにより可能にし、手で触れても安全かつ、スチール製ナイフと比べ11倍以上切れ味を持続する事のできる製品を実現。このユニークな安全刃の特徴はSlice独自の技術であり、特許を取得しています。

注意: 本製品はカッティングツールであり、切る事を目的とした製品です。強く圧力をかけると皮膚も切れますのでご注意下さい。

大半の安全ナイフと呼ばれる製品に共通するのが、持ち手の安全性デザインや刃先の露出度等に注目し製造されたもので、下記の表にて提示されるカッティングツール使用の際のリスク軽減には当たらないのが事実です。

上記の表では、持ち手の構造、安全な刃先のデザイン構造の両点に置いて解決可能なカッティングツール使用リスクを提示しています
わずか20%におけるカッティングツール使用リスクが持ち手のデザイン構造改善により低減する事が読み取れます。

持ち手のデザイン構造を安全化しても、鋭利に研磨された金属製刃の安全性は軽減できません。同時に、一般的なセラミック製ナイフも破損性に加え、鋭利に研磨されている為、安全性に置いては金属製刃と同等であると言えます。Sliceでは、アドバンスドセラミックを使用し、刃先の安全性を一から見直す事で、より安全なナイフのデザイン開発を行なっています。